近年、地球温暖化対策やエネルギーコスト削減への意識が高まり、『パッシブデザイン』という言葉が注目されています。パッシブデザインとは、太陽光・風・断熱・蓄熱などの自然エネルギーを活用し、暖房や冷房に頼らず快適な住空間を実現する建築手法です。
光熱費の大幅削減、環境負荷の軽減、デザインの自由度など、魅力的なメリットが満載のパッシブデザインですが、実際に取り入れる前にデメリットや施工事例も確認しておきたいと思うかもしれません。
そこで本記事では、パッシブデザインのメリット・デメリットやどのように取り入れるのか、また施工事例を紹介していきます。パッシブデザインの住宅を検討中の方は、是非参考にしてみてください。
パッシブデザインのメリット・デメリット
まずは、パッシブデザインのメリットとデメリットを紹介します。
それぞれ見ていきましょう。
メリット
パッシブデザイン住宅は、光・熱・風を味方に省エネで快適な暮らしが遅れます。暖房や冷房に頼らず室温を調整できるため、光熱費を大幅に削減できるのが特徴です。
冬は太陽光を取り込み、夏は日陰を作ることにより、暖房・冷房の使用を抑えられます。
また、高断熱・高気密構造を採用すると、室内の熱を逃がしにくくし、さらに光熱費の節約ができます。具体的には、年間数十万円にも達するケースも多く、長期的に見ると大きな経済効果が期待できます。
室内の温度差も少なく、体に負担がかかりにくいというメリットもあります。自然光を取り入れる設計が多く、開放感のある明るい空間を実現できるのも特徴です。
また、化石燃料の使用量を減らせるため、CO2排出量を削減し、環境負荷を軽減できます。近年、環境問題への意識が高まっている中、持続可能な暮らしを実現するための重要な選択肢です。
パッシブデザインはさまざまなデザインに適用できるため、理想の住まいを実現しやすいというメリットもあります。南側に大きな窓を設けたり、ひさしを設けたり、風通しの良い間取りにするなどの工夫が可能です。
デメリット
パッシブデザイン住宅は、高断熱・高気密構造や高性能な窓・断熱材を使用するため、初期費用が高くなります。一般的な住宅と比べて、10%〜20%程度高くなるケースが多いようです。
しかし、ランニングコストや住宅性能による資産価値向上を考えると、十分に投資に見合うと言えます。
パッシブデザインは太陽光や風の影響を大きく受けるため、土地によっては性能を十分に発揮できないかもしれません。たとえば、日当たりが悪い場所や、風が通らない場所では、パッシブデザインの効果が薄れてしまう可能性があります。
パッシブデザイン住宅は、高断熱・高気密構造のため、定期的なメンテナンスが必要です。換気システムや断熱材などの状態を定期的に確認し、必要に応じてメンテナンスを行う必要があります。
パッシブデザインの5つの基本手法
次に、パッシブデザインの取り入れ方を5つ解説します。
どのように取り入れるか参考にしてみてください。
熱の出入りを抑え快適な室温を保つ
断熱性と気密性は、室温を一定に保ち快適な住空間を実現するために大切なポイントです。重要な要素です。パッシブデザインでは、壁・床・屋根などに、熱伝導率が低い高断熱材を使用して、熱の出入りを抑制します。
窓やドアにはペアガラス・トリプルガラスなどの断熱窓、気密性の高いサッシがおすすめです。気密性を高め、隙間から外気の出入りを防げます。
他にも、壁や床の厚みを増やして、熱伝導率を低くし、熱の出入りを抑制できます。
夏は涼しく冬は暖かく過ごすための工夫
太陽光を遮ったり取り込むことは、パッシブデザインにおいて重要な役割です。たとえば、建物の上にひさしや軒を設けると、夏の高い太陽光を遮断し、室内の温度上昇が抑えられます。
ひさしや軒の奥行き・角度を調整すると、効果的に日射しを遮ることが可能です。
落葉樹を建物の南側に植える方法もあります。夏は葉っぱで日陰を作り、冬は葉が落ちて日差しを取り込みやすくするのです。樹木の種類や配置を工夫すると、日差しを遮る効果と火を取り込む効果の両立が可能です。
心地よい風を取り入れ室内の空気を清潔に保つ
パッシブデザインの自然換気は、風力によって心地よい風を取り入れ、室内の空気を清潔に保つ手法です。エアコンに頼らず、自然の力で快適な住空間を実現できます。
設計の段階で、窓やドアの位置や向きを工夫しておくと、風通しがよくなりおすすめです。
また、窓やドアを開けられない場合は換気扇を設置しておくと、強制的に室内の空気を排出できます。
照明を減らし省エネ効果を高める
照明を適切に活用することで省エネ効果を高めると同時に、快適な住空間を実現できます。パッシブデザイン住宅は、大きな窓や吹き抜けを設け、自然光を最大限に取り入れる設計です。
日中は照明を点けずに、自然光だけで過ごせる時間帯を増やすと、省エネ効果が期待できます。
また、吹き抜けは空間を広く見せるだけでなく、光と風を採り込む大きなポイントです。上の階から降り注ぐ光を下の階の奥まで導き、照明を使わずに部屋全体を明るくできます。
冬は太陽の熱を取り込み暖房費を節約
冬でも太陽の光を最大限に取り込み、室内を暖めるには南側に大きな窓を設置するのがおすすめです。集めた熱を逃がさないために、断熱性も高める必要があります。
窓は断熱性が低いですが、断熱性が高すぎる窓を採用すると今度は集熱性が低くなる恐れがあるので、バランスが大切です。
集めた熱を寒い夜まで持ち越すためには、壁や床などに蓄熱性の高い素材を使いましょう。そうすることで、日中に取り込んだ熱を夜まで留められます。
パッシブデザインの事例
ここからはパッシブデザインの事例を紹介していきます。
それぞれ見ていきましょう。
軒を採用し日差しを抑えた住宅
こちらは、軒を採用して夏の暑い日差しを遮った設計の住宅です。明るさを損なわないように窓は設置しつつも、夏の暑さを抑えられるよう緻密な設計になっています。庭を通して、四季折々の自然の姿が見られるのもポイントです。
吹き抜けの空間を作り空気の流れを作った家
こちらの住宅は、吹き抜けを採用し空気の流れを作りました。吹き抜けにより、自然に空気が流れるだけではなく、光を取り入れ部屋全体を明るくできます。
大きな窓で効率よく日光を取り入れる家
こちらは、大きな窓で効率よく光を取り入れています。自然光を効率よく取り入れると、日中に照明を使わなくていい他、冬は室内を温めてくれます。
また、高い位置に配置した窓により、プライバシーを守りつつも日光を取り入れています。
吹き抜けや大きな窓などを取り入れた家
こちらの住宅は、吹き抜けや大きな窓を採用した明るい雰囲気の家になっています。大きな窓や、いくつかの小さな窓により最大限光を取り込めるようにしています。
パッシブデザインを取り入れた森を臨む家
高い位置の窓や大きな窓、軒などパッシブデザインを随所に取り入れた住宅です。自然の風や光が入り込み、森を臨める自然に囲まれたような雰囲気になっています。
パッシブデザインの家ならクオリティホームがおすすめ
ここまでパッシブデザインについて紹介してきましたが、パッシブデザインの家を建てるならクオリティホームがおすすめです。
項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | 株式会社クオリティホーム |
会社住所(R+house霧島姶良) | 鹿児島県霧島市隼人町真孝25番地 |
会社住所(R+house鹿児島南) | 鹿児島県鹿児島市薬師2丁目17番25号 |
対応エリア | 鹿児島県 |
公式サイト | https://qualityhome.co.jp/ |
クオリティホームは、高気密・高断熱・高耐震の家づくりをしている会社です。パッシブデザインを取り入れ、夏は涼しく、冬は暖かい快適な家を実現しています。冷暖房効率もよくなり、ランニングコストを抑えられるため家計にも優しい家が作れるのが特徴です。
また、機能性だけではなくデザイン性にも優れているため、理想のマイホームが作れると人気があります。
以下の記事ではクオリティホームの口コミや評判、施工事例をさらに詳しく解説していますので、気になる方はぜひ一度お読みになってみてください。
まとめ
パッシブデザインの事例や基本手法について紹介してきました。パッシブデザインを取り入れるにはいくつかの方法があるため、地域や自分たちの家に合った方法で取り入れるようにしましょう。
また、パッシブデザインの家を建てるならクオリティホームがおすすめです。機能性だけではなくデザイン性にも優れた家づくりをしているので、気になる方は完成見学会などに参加してみてください。
本記事があなたのお役に立てれば幸いです。