高気密・高断熱住宅にはカビが発生しやすい?カビの原因や対策などを紹介

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高気密・高断熱な住まいは、省エネで快適に過ごせる高性能な住宅です。夏は涼しく、冬は暖かい、年中過ごしやすい空間が実現できます。

しかし、高気密高断熱の住まいは、カビが発生しやすいのではないかと疑問に思っている方も多いです。そんな方は、高気密・高断熱の特性を理解すると、より快適な暮らしが実現します。

住宅性能を高めるには技術力の高さが必要なため、業者選びも大切です。カビが発生しないようにするための工夫は設計段階から工夫することで軽減できます。

今回は、高気密・高断熱な住まいで快適に暮らすために、高気密高断熱の住まいとカビの関係について紹介していきます。ぜひ参考にしてください。

目次

カビがもたらす影響

カビがもたらす影響にはどんなものがあるのでしょうか。起こりうる影響を以下3つ紹介します。

カビが発生すると、人や建物に被害を加えてしまうため、快適に暮らしができなくなってしまいます。どんな影響を及ぼすかを把握して、しっかり対策をしておきましょう。

健康被害

家の中でカビが発生すると、咳や胸痛、呼吸困難、アレルギー性鼻炎や気管支肺アスペルギルス症、シックハウス症候群などになってしまう恐れがあります。また、鼻や耳の中に入り込むと炎症を引き起こすため注意が必要です。

カビの胞子が体に入り、肺で増殖すると気管支肺アスペルギルス症が、家の中にある建具や家具でカビが発生するとシックハウス症候群などの可能性が高まります。

小さなお子様は、大人よりもカビの影響を受けやすいです。そのため、お子様がいる家庭は清潔に保ってあげましょう。

家の寿命が短くなる

壁内結露などによりカビが広く増殖すると、躯体に水分が浸食し、腐ってしまう恐れがあります。常に水分が躯体にある状態だと、白アリが来てしまうかもしれないため要注意です。

結果、家の寿命が短くなってしまいます。

ダニが発生しやすくなる

カビと同様、ダニは湿度80%以上、温度20℃∼30℃の環境で活動が活発になります。そのため、カビが活発に活動する環境のまま放置すると、ダニが大量発生してしまう恐れがあるため危険です。

ダニが大量発生するとかまれたり、刺されたり、血を吸われたりなどの影響があります。快適に暮らせないだけでなく、アレルギーや感染症などのリスクも高まってしまうため注意しましょう。

カビが発生する原因

カビは高温・多湿の環境で発生しやすいです。最適といわれているのは25℃前後です。湿度は75%以下だと勢いは弱まりますが、乾燥状態を好むカビもいます。

カビが最も発生しやすい環境の特徴としては以下の2つが挙げられます。

  • 温度:20℃∼30℃
  • 湿度:75%以上

そして、カビは食品や髪の毛、ほこり、石鹼カスなどを栄養にします。そのため、付着した水分や汚れを拭き取り、こまめな掃除を心がけましょう。

また、断熱性能が低い住まいは冬場の結露が発生しやすいです。外は寒く、内が暖かい状況は空気中の水分が冷やされ、窓ガラスに水滴としてあらわれます。これもカビが発生する原因の1つです。

高気密高断熱住宅でカビが発生すると言われている理由3つ

高気密高断熱住宅でカビが発生すると言われる理由は以下3つです。

理由を把握しておくと、普段から対策に意識を向けられるでしょう。

理由①室内結露

理由の1つに室内結露が挙げられます。結露は木材や壁などを腐らせ、カビが発生する原因です。

結露が起こりやすい冬場はカビが発生しやすい時期です。高気密・高断熱住宅の場合、二重窓を採用するなどの対策が取られていることが多いですが、室内の湿度が高いと結露を防ぎにくくなります。

また、グラスウールという断熱材を使用する場合も、結露が起こる可能性があるため注意しましょう。グラスウールはガラス繊維の中に空気をためることで断熱性能をもたらします。しかし、グラスウールの中に室内外の湿った空気が流れ込み、気づかぬうちにカビが発生してしまう可能性もあるため要注意です。

理由②欠陥がある

高気密・高断熱住宅は、施工技術が求められるため、技術力が高い住宅会社に依頼すると欠陥の心配はありません。しかし、欠陥があると後悔した方の多くは、技術力や知識のない住宅会社に依頼しています。

欠陥があると室内の空気が外気に触れるため、結露が発生し、カビの発生につながります。高気密・高断熱住宅を検討している方は、欠陥のリスクを下げるためにも高気密・高断熱住宅についての知識を深めるために、情報収集を行うことが大切です。

理由③気密性の高さ

気密性の高い住まいには、湿気が室内に入らないよう、気密シートを施工したり、気密性の高いサッシなどが採用されています。気密性の高さゆえに、湿度の高い空気が換気されず、建物内に留まってしまい、カビが発生するというイメージを持っている方も多いです。

しかし、それは誤解で、高気密・高断熱の住まいはカビが発生しにくい構造になっています。そして、高気密住宅では24時間自動換気システムの設置が義務付けられているため、湿気もこもりにくいです。

ただ、梅雨や冬場、お風呂場などの湿気が高くなりやすい場所は、気密性や断熱性に関わらず、カビが発生してしまうため気を付けましょう。

カビの発生を防ぐ対策6つ

上記ではカビが発生する原因を紹介しましたが、きちんと対策することでカビの発生を防げます。では、実際にどんな対策ができるのか、以下6つ紹介します。

対策を知り、カビの発生リスクを下げましょう。

対策①気密測定をする

高気密・高断熱の住まいかどうかをチェックする方法として「気密測定」というものがあります。気密測定とは、機械によって気密を測る検査のことです。

検査をして出た数値が小さいほど隙間のない高性能な住まいといえます。省エネ基準ではC値の目安が定められており、寒冷地は2.0以下、それ以外の地域は5.0以下です。

気密性能は実際に住宅が完成してからでないと測定できません。気密性能を上げるためにも、住宅会社や施工してもらうスタッフと細かな打ち合わせを行いましょう。

気密測定はしていない住宅会社の方が多いです。住宅会社に依頼する際は実施の有無も聞いておくとより安心です。測定する際は不正行為がないよう、立ち合いましょう。

対策②断熱性を高める

断熱性が不十分だと、室内外の温度差で結露やカビが発生する恐れが高まります。断熱性能を高めた方が良い場所は以下の4つです。

  • 屋根や天井
  • 床や基礎
  • 壁材
  • 窓やサッシ

窓やサッシは直接外気に触れやすい設備であるため、断熱性能の高い素材を取り入れることで、家全体の断熱性能を高めやすいです。アルミサッシを樹脂サッシに変えることで結露の発生リスクを下げることもできます。

これらの断熱性能は、住宅会社や商品によって施工場所が変わってきます。そのため、どんな意図で施工法が決められているかなども確認しておきましょう。高断熱住宅の指標は、地域ごとに決められているため、基準値以下であれば高断熱に含まれます。

対策③結露対策

いくら気密性が高くても、室内外の温度差によって結露が発生してしまいます。結露は、窓やサッシの断熱性能を上げることで発生リスクを下げられ、カビの発生防止にもつながります。

また、コンセント周りに気密テープが張られていない場合は、隙間から湿気を含んだ空気が壁の中に入り、結露が発生します。対策としては、断熱材に気密シートや防湿フィルムを施工する方法が取り入れられています。

窓は遮熱や断熱性能の高いものを、サッシには結露が発生しにくい樹脂製のものを選ぶと断熱性能を高められ、結露の防止につながります。

対策④換気を欠かさず行う

カビを予防する基本は、換気システムを正しく使用することです。24時間換気システムの設置が義務付けられていますが、電気代や湿気、花粉症などの理由で、止めてしまう方も多いです。

止めてしまうと、計画されていた換気が行われず、室内に空気が滞留してしまい、カビが発生してしまいます。また、石油ストーブやガスファンヒーターなどの燃焼タイプの暖房器具は、燃焼によって水蒸気が多く発生するため、湿度が高くなり、結露やカビが発生しやすいです。

換気システムには第1種から第3種までの3種類ありますが、住宅の場合、第1種換気システムと第3種システムが採用されています。第1種換気システムは、機械で給気して機械で排気するもの、第3種換気システムは自然に給気して機械で排気するものです。

  • 第1種換気システム:外気の影響を受けにくいが、導入コストが高い
  • 第3種換気システム:外気の影響を受けやすいが、導入コストが安い

高気密・高断熱の住まいは気密性が高いため、計画的な換気方法により、24時間全体の空気の流れを作ることが大切です。

対策⑤一般的なカビ対策をする

カビを発生させないためには、普段からカビ対策と湿気対策が欠かせません。24時間換気すると、湿気がこもりにくくなりますが、湿気を0にすることは難しいです。

そのため、お風呂に入った後は換気扇を付けたり、部屋干しをする際は除湿器を使ったりなど、日常的にこまめな換気を行いましょう。

対策⑥実績が豊富な住宅会社に依頼する

高気密・高断熱の住まいを作る際は、気密性や断熱性の高い設備を選ぶことも大切ですが、それだけでは不十分です。
気密性に関しては、施工会社の技術力の高さも求められます。

施工会社の中には、高気密・高断熱の住まいに関して知識が浅かったり、施工経験がほとんどない会社もあります。

そのため、高気密・高断熱の住まいを求める方は、実績が豊富で技術力の高い住宅会社を選ぶことが大切です。経験や実績、知識の多さだけでなく、気密測定の有無や費用面などの確認も忘れないようにしましょう。

カビの発生を軽減した住まいを建てるならクオリティホームがおすすめ

出典元:クオリティホーム
スクロールできます
項目詳細
会社名株式会社クオリティホーム
住所鹿児島県霧島市隼人町真孝25番地
電話番号0995-42-5867
公式サイトhttps://qualityhome.co.jp/

鹿児島県でカビが発生しにくい高断熱・高気密の住まいを建てるなら株式会社クオリティホームがおすすめです。クオリティホームは、「居心地のいい家、自分らしい暮らし」をコンセプトに家づくりを手掛けています。

気密性能は設計では決められず、施工技術の仕上がりに関係します。株式会社クオリティホームでは建築中と完成時に「気密検査」を行い、気密性能に達しているかの確認をするなど、高気密・高断熱の住まいづくりにこだわっています。

他にも、24時間換気システムの給気口の配置やメンテナンス環境が整えられているため、住み始めた後も安心です。完成見学会や建築中の見学だけでなく、家づくり勉強会などのイベントも実施しています。気になる方は足を運んでみてください。

まとめ

今回は、高気密・高断熱の住まいとカビの関係性や予防方法などについて紹介しました。高気密・高断熱の住まいは、室内の温度を室外の温度の影響なく、快適に過ごせる環境に保ってくれます。

住宅内の結露やカビの発生を抑えるためにも、気密性能の高さが大切です。カビを発生させないためにも、紹介した予防法も実践してみてください。高気密・高断熱の特徴を活かして、快適に過ごしましょう。

本記事があなたのお役に立てることを願っております。

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