快適な家には断熱性能だけでなく、『気密性能』も重要ですが、いったい気密性能とはどういうことなのか、十分に理解できていない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
気密性能が高いと家に隙間がほとんどないため、外部から空気が入りにくく、室内の空気も逃げにくい状態となり、快適な空間を少ないエネルギーで作ることができます。そのため、一年中快適な家を建てるためには『気密性能』は欠かせない要素です。
本記事では気密性とは何か、低いと起こる問題や気密性の指標であるC値について解説しています。
また、以下の記事では当メディアが厳選した霧島市でおすすめの注文住宅会社を紹介していますので、気になる方はぜひ一度チェックしてみてください。
気密性能とは『室内の空気を屋外と分ける』性能
気密とは一般的に「空気が出入りできない状態」を指し、住宅でいう『気密性能』は窓や壁などから隙間風が入らない性能を言います。
隙間が少なければ少ないほど気密性は高く、室内の空気が外に漏れにくく外の空気が室内に入りにくいため、一年中快適に過ごすことが可能です。
気密性能は設計段階の計算で求めることはできないため、実際に建物が完成したあと機械を設置して測定し、初めて性能が分かります。
気密性能が低いと起こる問題7つ
気密性能が低いと起こる問題は以下の7つです。
- 光熱費がかさむ
- 空気を効率的に入れ替えできない
- 断熱性能が低くなる
- 外の湿度に左右され結露が起きやすくなる
- 花粉やPM2.5などの浮遊物質が室内に入りやすくなる
- 室内に足音などが響きやすくなる
- 足元が冷えやすくなる
順に解説していきます。
光熱費がかさむ
気密性が低いと外気が部屋の中に入りやすく、逆に冷暖房で調節した空気が外へ逃げやすくなります。
つまり、室内の温度や湿度が不安定になるため、快適な室内環境を保つため冷暖房使用量が増えてしまい、光熱費が上昇。気密性は光熱費のコスト削減に直結する重要な要素と言えます。
空気を効率的に入れ替えできない
気密性が低いと計画的に設置された換気口や換気システムを使っていたとしても、隙間風などによって予想外の空気の流れが発生します。
計画通りの換気が行えなくなると室内の空気が均等に入れ替わらず、室内の一部で換気が不十分になる可能性もあります。
また、気密性が低いと換気システムで入れ替えたい空気の量と、隙間から自然に入れ替わる空気の量とのバランスが崩れ、室内の空気の質が低下しやすくなるため注意が必要です。
断熱性能が低くなる
気密性の低さは断熱性能にも影響します。
建物の隙間から空気が出入りすることによって、断熱材にどれだけ高品質なものを使用していても、隙間から熱の移動が起こってしまうため、断熱性能が十分に発揮されません。
さらに室内外の温度差を小さくするために断熱材は使用しますが、気密性が低いと断熱材の近くにある隙間から空気が流れ込み、断熱材自体の温度が変わりやすくなります。
その結果、家全体の温度管理に影響が出てしまうため、断熱材の効果を十分に発揮させるためには気密性の高さがポイントと言えるでしょう。
外の湿度に左右され結露が起きやすくなる
気密性の低さは断熱性能にも影響を与えますが、断熱性能が下がることによって結露が起きやすくなります。夏場は湿った空気が外から入り込み、冬場では室内の暖かく湿った空気が壁の中へ入り込んだ結果、結露が発生。
繰り返し結露が発生すると、家全体にカビが繁殖し劣化を早めてしまうため気密性を高く保つ必要があります。
花粉やPM2.5などの浮遊物質が室内に入りやすくなる
気密性が低い家は窓やドアの隙間などから花粉やホコリ、PM2.5などの有害物質が含まれている外部の空気が直接室内に入りやすくなります。
さらに、気密性の低い家は効率の良い換気をしづらいため、室内に溜まった有害物質を排出できなかったり、特定の場所に有害物質が溜まりやすくなるなどの弊害があります。
室内に足音などが響きやすくなる
気密性が低く、窓やドア、壁に隙間があると空気と一緒に音も漏れてくるため、外の音が家の中に入りやすく、室内の音も外部に漏れやすい家になります。
また、気密性の低い家は壁や床が振動しやすいため、足音が床に伝わると振動が建材を通して家中に広がり音が響きます。さらに、音が響きやすいだけでなく遮音性能も低下するため音に敏感な方は気密性に注意が必要です。
足元が冷えやすくなる
気密性が低いと床下に断熱材を使用していても、外部から入ってくる冷たい外気により断熱材自体が冷やされ十分に効果を発揮できません。
さらに、床下に入り込んだ冷気は断熱材の上にたまり、床材自体を冷やしてしまいます。
暖房で暖めた空気も気密性が低いことで外部に漏れてしまうため、室内の温度を一定に保つことが難しくなり、床が冷たくなる原因となります。
気密性能を上げるポイント3つ
気密性能を上げるポイントは以下の3つです。
順に解説します。
綿密な設計
気密性を高めるためには、建物の設計段階から気密性を考慮し、綿密な設計をすることが重要。断熱材や気密シートの配置、窓やドアの位置などを気密性能が上がるよう計画的に設計します。
また、家の形が複雑で凹凸が多かったり、窓やドアの多い家は気密性が下がりやすくなるため、単純な形状(正方形や長方形など)の家を建てると気密性を保ちやすいでしょう。
建材の選定
高品質な建材を使用することで、建物全体の隙間を最小限に抑えることができます。
以下の建材は建物の気密性を確保するために使われます。
- 気密シート
- 気密テープ
- シーリング材
- 高気密の窓・サッシ・ドア
- 貫通部用気密カバー
- 防湿気密層
特に各部屋にある窓やドアに気密性の高いものを選ぶと家全体の気密性が向上するでしょう。
適切な測定とメンテナンス
気密性を高めるためには適切な測定とメンテナンスが重要です。
新築やリフォームの際に気密性の測定を行うことで、設計通りの性能が実現されているか確認でき、品質保証としても欠かせません。
高い気密性を保つために定期的なメンテナンスを実施すると良いでしょう。
気密性能で重要な『C値』を解説
C値(相当隙間面積)とは、「家にどれくらいすき間があるのか」を示した数値で、C値が小さければ小さいほど、気密性の高い住宅といえます。
『相当』なのは、隙間の量を測定することで隙間面積を仮説的に示した値なため、実際の面積と完全に一致するわけではないためです。
気密性を高めるためには1棟1棟を丁寧に施工する必要があるため、家づくりにおいて最も判断が難しいとされる『施工精度』を測れる唯一の指標でもあります。
『C値』の基準はあるの?
C値には明確な基準は設けられていませんが、一般的な住宅のC値は10㎠/㎡前後とされています。これは、建床面積が124.4㎡だとすると『C値』は約1,240c㎡、つまり約30×40cmの穴が家に空いているということです。
気密性が高いと謳っている住宅のC値は1.0㎠/㎡以下であることが1つの基準と言われているため、C値は1.0㎠/㎡以下を目指すようにしましょう。
『C値』に関するよくある疑問
C値に関するよくある疑問を集めました。
C値はなんのために必要?
建築した家の気密性能を知るために必要です。
C値はどれくらいが良い?
気密性能が高い家では1.0㎠/㎡以下が良いとされています。
気密性は高ければ高いほどよい?
高ければ高いほどエネルギー効率や室内温度を一定に保つことができます。
一般的な住宅の『C値』は?
一般的な住宅のC値は10㎠/㎡以下と言われています。
『C値』の計算方法は?
C値の計算方法は『住宅全体の隙間の合計面積÷延べ床面』です。
この値が低いと『高気密住宅』で、値が大きいと『低気密住宅』になります。
気密性の高い住まいを建てるならクオリティホームがおすすめ

気密性を重視した住まいづくりを考えるなら、施工実績と技術力に優れた住宅会社を選ぶことが大切です。
項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | 株式会社クオリティホーム |
会社住所(R+house霧島姶良) | 鹿児島県霧島市隼人町真孝25番地 |
会社住所(R+house鹿児島南) | 鹿児島県鹿児島市薬師2丁目17番25号 |
対応エリア | 鹿児島県 |
公式サイト | https://qualityhome.co.jp/ |
クオリティホームは、鹿児島県内を中心に高性能な注文住宅を提供しており、建築家との自由設計と快適性能の両立を実現しています。
省エネ性や耐震性、さらにはコストバランスにも配慮された、長く安心して暮らせる住まいを求める方に最適な会社です。
ここからは、クオリティホームが提供する住まいづくりの5つの特徴を、各視点から詳しく紹介します。
以下で詳しく解説します。
建築家とつくる美しい注文住宅
クオリティホームでは、建築家とともにプランニングを進める自由度の高い注文住宅を提案しています。住まい手のライフスタイルや将来の変化も見据えながら、空間の設計や素材選びを丁寧に行い、理想をかたちにします。
見た目の美しさだけでなく、暮らしやすさ・動線の工夫も含めたトータル設計が魅力。設計段階で細部までこだわることで、長く「心地よく住める家」を実現できるでしょう。
また、建築家ならではのアイデアと、高性能な住宅性能が融合することで、他にはないオリジナルな住まいが完成します。感性と機能性の両立を求める方にとって、非常に満足度の高い住宅体験が得られるでしょう。
高気密・高断熱の快適性能
クオリティホームの住宅は、すき間を減らす高気密仕様と、外気の影響を抑える断熱性の両立に力を入れています。室内の温度を一定に保ちやすく、冷暖房効率も高いため、光熱費の削減にもつながるのが特徴です。
冬も夏も快適に過ごせる住まいは、日々の暮らしの質を大きく向上させます。快適性と省エネ性の両方を備えた性能重視の家を建てたい方に適しています。
加えて、鹿児島のような気候の変化が大きい地域でも、温熱環境を安定させることが可能な設計です。日々のストレスを軽減し、年間を通して居心地の良さを実感できることが、高評価につながっています。
耐震性・耐久性を重視した構造設計
安心して長く住める住まいを目指し、クオリティホームでは構造の強さにも配慮された設計がされています。
繰り返しの地震に耐えるための構造工夫や、劣化しにくい素材の選定など、目に見えない部分にもしっかり手をかけています。長期的に安定した住まいを求める方にとっては、耐震性・耐久性の高さは非常に重要なポイントとなるでしょう。
また、単に数値上の耐震等級だけでなく、耐用年数や構造材の組み合わせによる合理性にも着目し、構造全体としての信頼性を高めています。住宅ローンや資産価値の面でも有利に働くため、長期視点での安心を重視する方には大きなメリットとなるでしょう。
GX志向型の省エネルギー住宅に対応
脱炭素社会を見据えた省エネルギー住宅の需要が高まる中、クオリティホームでもエネルギー消費を抑える設計に取り組んでいます。
断熱・気密性能を高めるだけでなく、設備面でも消費電力を抑えた仕様を導入し、将来にわたって環境負荷を減らせる住まいを提案。これからの時代にふさわしい暮らしの在り方を反映した設計方針です。
省エネ性能の高い住宅は、光熱費の抑制や、エネルギー価格高騰への備えにもつながります。GX(グリーントランスフォーメーション)志向の家づくりは、家族の未来と地球環境の両方を守る選択肢として注目されています。
コストパフォーマンスの高い提案
建築家と建てる家でありながら、費用面でもバランスの取れたプラン提案ができるのもクオリティホームの魅力です。
設計や施工の工夫によって、必要な性能を維持しながら予算に無理のないプランニングを行い、費用対効果の高い住まいを実現しています。資金計画の相談も可能で、無理なく理想のマイホームを叶えたい方にも適した選択肢です。
選べるオプションや仕様の幅も広く、グレード感を損なわずにコストを調整できる点も特徴。家づくりを通して「選択の自由」と「納得感」の両方を得られる点が、多くの施主から高く評価されています。
快適な住まいをつくるなら、クオリティホームのパッシブデザイン!
パッシブデザインとは、太陽光や風などの自然エネルギーをうまく活用して、エアコンなどの設備に頼らずに快適な暮らしを実現する住まいづくりのことです。
クオリティホームでは、建築家の設計力と鹿児島の地域特性を活かし、住環境に最適なパッシブ住宅を提供しています。
以下で、それぞれの特徴を具体的に紹介します。
敷地特性を読み取る設計力が快適性を高める
建築家と協働するクオリティホームでは、土地ごとの日射・風向・近隣建物の影などの条件を詳細に読み取る設計が行われています。たとえば、隣家の影を考慮した窓配置や、周囲の風を取り込むための通風設計など、敷地特性に最適化された家づくりが徹底されています。
鹿児島という気候風土に対応しながらも、快適な室温・明るさ・風通しを実現するのは、土地と建築のプロが連携しているからこそできる提案力の表れです。
断熱・気密だけでなく日射・通風・採光を最適化
クオリティホームが実践するパッシブデザインは、断熱・気密性能にとどまらず、5つの要素(断熱気密/日射遮蔽/自然風利用/昼光利用/日射熱利用暖房)を組み合わせて設計されています。
夏は庇やスクリーンで日差しを遮り、冬は日射熱を取り込み、蓄熱性の高い素材で保温。昼間は自然光だけで十分に明るく、照明の使用も抑えることが可能です。したがって、一年を通して快適な住環境を維持しながら、光熱費の削減にもつながる住宅が実現されています。
また、以下の記事ではクオリティホームの会社の特徴や口コミ、施工事例などを詳しく解説していますので、気になる方はぜひ一度チェックしてみてください。
まとめ
住宅の気密性が高いと断熱性能も高めることができ、冬は暖かく夏は涼しい、一年中快適な空間で過ごすことが可能。
一方、気密性が低いと室内の温度が変化しやすくなるだけでなく、結露が起きてしまうなど家自体の劣化を早める原因にもなりうる点に注意が必要です。
しっかりと家自体の設計をしたうえで品質の良い建材を使うなど、可能な限り気密性を高められる技術を持ったハウスメーカーや工務店を選ぶようにしましょう。